2007年2月16日金曜日

メタボリック世代に捧げる、チョコレートの効能(1)

 義理でも何でもチョコレートをもらったお父さん。食べたいが、メタボリックが気になって、どうも・・・というあなた。私が、そのご心配をすっきり、さっぱり、解消して差し上げましょう。

 ところで、「チョコレートを食べ過ぎると鼻血がでるよ。」「ニキビや吹き出物がでるから気をつけなさい。」 子供のころ、母親によく言われたものです。しかし、これは医学的には根拠のないことで、子供が大好きなチョコレートを食べ過ぎないように、このような話しが広まったと言われています。
 さて、チョコレートを食べて、もっとも心配になるのが、「太る」ことです。しかし、これも、どうも根拠がないようです。確かに、チョコレートには、ココア・バターという脂肪分が、多量に含まれています。ただ、ココアバターは、体内に吸収されにいという特性を持っています。つまり、カロリーになりにくい脂肪です。ある実験では、標準飼料を与えたラットと飼料の20%をチョコレートでおきかえ与えたラットを比較した場合、同じカロリーでは、体重の差はなく、肥満もみられなかったそうです。
 もうひとつ、チョコレートについての偏見を解いておきましょう。それは、「チョコレート虫歯原因説」です。実は、カカオには、虫歯菌をおさえる効果があります。しかも虫歯菌に感染したラットの虫歯の進行をおさえるという実験結果も報告されています。問題は、チョコレートそのものというよりも、そこにふくまれる砂糖であって、これは、チョコレートに限らず、いろいろなものにふくまれています。チョコレート=虫歯の原因という俗説は、事実ではありません。

 どうです?チョコレートに対する偏見は、払拭されましたか?まあ、チョコレートに限った話しではありませんが、何でも食べ過ぎれば、いいことはありません。食べ過ぎれば、カロリーも高くなりますから、太るのは当たり前です。また、チョコレートを食べて、歯磨きをしなければ、歯垢も溜まり、虫歯にもなります。それを「チョコレート」の責任にするのは、チョコレートに失礼です。 ただ、注意しておきたいこともあります。それは、チョコレートそのものというより、チョコレートにふくまれる砂糖やココアバター以外の油脂や添加物です。こちらについては、いずれきちんと片を付けようと思います。

 さて、チョコレートが、害がないことは、わかってきたのですが、それでは、もっと積極的な効能はないのかというご質問もあるのではないでしょうか?実はそれが大ありなんですよ。

 「動脈硬化を抑制する」「がんの発生を抑止する」「糖尿病を抑止する」「老化遅らせる」「胃かいようや胃がんとの関連が深いピロリ菌や病原性大腸菌O-157の増殖を抑える」「アレルギーの抑制」「リウマチの抑制」・・・・

 どうですか?メタボリック世代のみなさん。これで、チョコレートを食べないなんて、どうかしてます。この詳細は、次回、説明させていだきます。

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