2007年2月15日木曜日

バレンタイン特集8 チョコレート、もらっちゃいました・・・でも・・・

 チョコレートをもらいましたか?もちろん私は、もらいました。チョコレートの皮肉や悪口ばかり書いているので、どうせ、そんなものに縁のないやつなんだろうと、お思いの方も多かったんじゃないでしょうかねぇ。いえいえ、決してそんなことはありません。我が最愛のパートナーからちゃんともらいました。どうです、立派なもんでしょ。

 ただ、正直なところ、これが、素直に喜べないんですよ。もちろん、人間関係を大切にする私です。満面の笑みとともに「本当にありがとう!」と伝えました・・・が・・・ですね・・・彼女が、プレゼントした相手は私だけじゃないんです。彼女は、小さな会社を経営しているのですが、その部下に・・・また、マラソンの個人レッスンを受けているのですが、そのコーチに・・・ということは、私は、1/3ということになります。おなじものを贈ったかどうかは、怖くて確認できません。ただ、彼女の性格を考えると、まあ、きっと、おなじものだと思います。
 しかもですよ・・・「ありがとう、おいしいよ!」と感謝の言葉を述べながら、そのチョコレートを頂いておりますと、「そらおいしいわよ!でも、私も食べてないの!自分一人で食べちゃわないでね」・・・。ということはですよ、つまり、他の人に差し上げたものを自分もおなじものを食べてみたいので買ってきた、と言うことではないですか。そうすると、私に「どうぞ」というのは、儀礼的行為にすぎず、結局は、みんなで食べましょうね、ということですか???・・・そんな疑念が、ふつふつとわき起こってきます。いいえ、それは、もう確信です。もちろん、気の弱い私ですから、そんなことを彼女に聞くことなどとてもできません。「ほんとうにおいしいよ!」と顔で笑って心で泣きながら、ガナッシュの入ったチョコレートのほろ苦さをかみしめていました。

 しかし、いいんです。もらえたんですから。義理であっても。もらえただけでありがたいじゃないですか。そうです、義理って、いい言葉ですよ。義理人情、義に厚く理(ことわり)を説く・・・日本人です。男の世界です。そう考えると、義理チョコだって、ありがたく思えてくるじゃありませんか。

 だったら、もっとちゃんと「義理」の意味を調べてみようと思い、三省堂の辞書・大辞林を引いてみました。すると、こんなことがかかれていました。

(1)物事の正しい道筋。人間のふみおこなうべき正しい道。道理。
(2)対人関係や社会関係の中で、守るべき道理として意識されたもの。道義。

ここまでは、よしとしましょう。狙い通りです。しかしですね、次の言葉に、私は愕然としました。

(3)他人との交際上やむを得ずしなければならないこと。

おおおお!これです。これなんですよ、義理チョコは!「やむを得ず」、換言すれば、「いやいや」ということでじゃありませんか。

 人生は、茨の道です。こんなことで、一喜一憂してる自分が、とても小さく見えます。そうです、わたしは、そんなつまらないことに惑わされることなく、ちゃんとチョコレートを極めて行こうと思います。ご期待ください!

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